インドゾウ、メリー安らかに 岡山

池田動物園(岡山市北区京山)で21日、2月に51歳で死んだ雌のインドゾウ、メリーのお別れ会が開かれ、ファンらが長く親しまれてきた園の“顔”に思いをはせた。
 最初に忠政智登士副園長があいさつ。メリーが2歳だった1967年、タイから来園して約半世紀にわたり園を代表する人気者として活躍してきた経歴の説明の後、参加者の代表が献花した。来援当時の姿をはじめ、在りし日の写真約10枚や同園に届いたファンからの手紙やメッセージの展示もあった。

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メリー 元気をありがとう

◇池田動物園 ゾウお別れ会に700人

 2月14日に51歳で死んだ雌のインドゾウのメリーのお別れ会が21日、岡山市北区京山の池田動物園で行われ、約700人の来園者らが最後の別れを惜しんだ。

 メリーは1967年にタイからやってきて以来、園の人気者として親しまれてきた。エサやり体験のほか、正月やバレンタインデーなどのイベントで来園者とふれあい、今年2月2日にも節分のイベントで特製の恵方巻きを元気に食べる姿を見せていた。

 同園では同18日からゾウ舎の前に献花台を設置。突然の死を悲しむ人たちが、花やメッセージ、メリーの好物のバナナやリンゴを供えていた。

 お別れ会で、忠政智登士・副園長は「メリーちゃんは動物園にとって素晴らしい動物で、多くの子どもたちに大きな夢を与えてくれた」とあいさつし、来園者や職員らが献花台に花を置くなどした。

 約20年前から月に1回程度、自家栽培した野菜をメリーに届けていたという吉備中央町円城、農協職員国只洋子さん(58)は「メリーが好きな母は野菜を持って動物園に行くのを楽しみにしており、その日が近づくとウキウキしていただけに残念。みんなに元気を与えてくれ、心からありがとうと伝えたい」と涙ぐんでいた。

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<インドゾウ>メリー、安らかに 池田動物園で700人がお別れ /岡山

池田動物園(北区京山2)で長い間、来園者に親しまれ、先月死亡した雌のインドゾウ「メリー」のお別れの会が21日、同園であった。その死を惜しむ約700人が訪れ、花束をささげるなどして冥福を祈った。

 メリーは1967年に来園。2月14日に51歳で死亡した。この日は、メリーが暮らしたゾウ舎の前に献花台が設けられ、来園者や飼育員らが次々と献花した。生前の写真やメッセージが飾られ、好物だったリンゴやバナナも供えられた。

 北区谷万成1の伊島小6年、山本百華さん(12)は「メリーに向かって歌を歌ったり、思い出はたくさん。入園すると真っ先に目に入ったメリーがいなくなって寂しい」と悲しんだ。

 同園によると、当面、新たなゾウが来る予定はなく、ゾウ舎はライオンなどの住まいとして使うという。


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