岡山 池田動物園  ゾウのメリーしのび献花台

池田動物園(岡山市北区京山)の“顔”として長年親しまれ、14日に51歳で生を終えたインドゾウ・メリー(雌)のための献花台が18日、同園正面ゲート前に設けられた。臨時休園日にもかかわらず朝からファンらが訪れ、花を手向けて別れを告げた。
 献花台は午前9時半に設置。在りし日のメリーの写真とともに、早朝までに届いた花や好物のリンゴが供えられ、訪れた家族連れらは静かに手を合わせた。岡山市の男性(64)は「最近まで元気そうだったからびっくりして涙が出た。『今までよく頑張ったね』『お疲れさま』と声を掛けたい」と話した。
 メリーはタイ出身で、2歳だった1967年5月に来園。正面ゲートを入ってすぐのおりで暮らし、節分など園内イベントで主役を務め、人気を集めた。数年前から両前足にできた傷の治療を受けるなど体調を崩し、14日夜に息を引き取った。
 同園は19日、献花台をメリーのおりの前に移設。3月にはお別れの会を計画しており、忠政智登士副園長(80)は「49年という長い年月をここで過ごし、みんなに愛された園のシンボル。多くの人にしのんでもらいたい」としている。

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メリーにお別れ 飼育舎前に献花台 池田動物園

池田動物園(岡山市北区京山)で14日に51歳で死んだ雌のインドゾウ、メリーへの献花台が19日、生前の飼育舎前に設けられた。来園者は静かに手を合わせ、メリーとの別れを惜しんだ。
 献花台は、臨時休園日だった18日に園正面ゲート前に設けられた物を移設した。在りし日の写真が飾られ、悲報を知った人から寄せられた花束やイラスト、好物だったリンゴ、バナナなどが並んだ。
 メリーの思い出を自由に記入できるノートもあり「お疲れさま」「天国よりみんなをお守りください」などとつづった。
 3歳の孫と訪れた同市の主婦(56)は「いつも元気な姿を見せてくれたメリーがいない飼育舎を見るのはつらい」と話した。
 メリーは2歳だった1967年、タイから来園。約半世紀にわたり、園を代表する人気者だった。
 同園は当分の間、献花台を設置しておく予定。3月にはお別れの会を計画している。

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